こんにちは。
前回のLUMiの記事で「もうボカロは買わない」的な発言をしたような気がしますがあれは嘘だ。
どうやら定期的に合成音声成分を補充しないと生きていけない身体になってしまったようです(笑)。
さて、今回のVOCALOIDはこちら。
AnoKanoProject企画、YAMAHA販売の双子VOCALOID、杏音鳥音です。マイナー所をどんどん攻めていくスタイル。
時期としてはV3後半で、kokoneやChikaなどの有能(しかし不人気)なボカロが多数出てきていた時期に登場。確か中の人も別々で、現在はアーティストとして活動中……らしいです。そのあたりの情報にはちょっと疎いので割愛。
Chikaと同じくV4移行前の登場、YAMAHA販売、デモソングのおふざけっぷりと売れない要素が色々と揃ってしまったせいで案の定(?)マイナーライブラリとなってしまったこの2人。ZOLAと同じく複数ライブラリ入りで結構安値で売っているのですが、さて性能はいかに。
杏音
杏音鳥音の妹にして、今回購入の決め手となったライブラリ。
杏音鳥音はどちらもアイドル然としない、悪い言い方をすると「素人臭い」声になっています。だがそれがいい。
杏音は声に厚みのある、個性薄めのライブラリ。「じっくりとキモチを届けるやさしい歌声」という公式の紹介がありますが、バラード向けと言うよりは一般的なポップス向けといった感じ。鳥音に比べるとよりナチュラルな声をしているので、コーラス役など割と汎用的に使えます。
低音~高音までバランスは良いですが、高音域になるとややノイズが乗りやすく、また声自体の個性の無さも相まって、単体よりはデュエットやグループで歌わせると良さそう。
手持ちのライブラリが結構な数になってきているので、こういう「複数人歌唱前提のライブラリ」というのが欲しかったのです。グループのいぶし銀的な。
鳥音
杏音鳥音の姉の方。キレの強いパワータイプ。CULやミライ小町と同じタイプですね。「まっすぐな感情を伝える力強い歌声」の説明通り、ダンスミュージックやロック向け。
やはりというかなんというか、この手のライブラリの例に漏れず発音が怪しい部分がちらほら。私はあまり激しい曲を作るタイプではないので、杏音よりは出番が控えめになりそう。
まとめ
ZOLAと同じく、古いライブラリのため発声などの面で使いづらさも目立ちますが、それ以上にコストパフォーマンスで一歩抜きん出たライブラリと言えます。手軽にライブラリを増やしたい方におすすめ。
余談ですが、杏音鳥音はV3登場、かつ中の人が別々のためクロスシンセシス非対応です。一応事前に知ってはいたのですが、組み合わせても違和感のなさそうな2人だけにちょっと残念。