シンカイの巫女、LUMi

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 こんにちは。今回はVOCALOIDでもちょっと特殊なライブラリの紹介。

 AVA(アカツキ・ヴァーチャル・アーティスツ)のVOCALOID、LUMiです。

 さて、LUMiの何が特殊なのかと言うと、VOCALOIDにしては珍しく「プロフィール以外のキャラクター設定がこれでもかと作り込まれている」という点にあります。

 LUMiの公式サイトを見てもらえればわかると思うのですが、キャラ設定や世界観設定・ストーリーなども含め、かなり細かく作り込まれています。

「プロフィールなどの最低限の情報を与え、後はユーザーの(二次創作を含めた)想像に任せる」といった一般的なVOCALOIDの売り込み方からは逸脱してます。キャラ設定の方も「シンカイの巫女になるため人間世界にやってきたベニクラゲの巫女」といい意味で相当ぶっ飛んでます

 設定を先に与えることでユーザー側が作品を作りやすくする、というAVAの意図があったようですが、それらがVOCALOIDユーザーに受け入れられたかというと……正直微妙なところかもしれません。実際ニコニコやpiaproの作品数は決して多いとは言えないので(作って終わりのミライ小町や小豆抹茶の扱いを考えると、相当マシなのは確かですが)。

 実は私、この辺の設定も含めてめちゃくちゃ好きなVOCALOIDの一人です。kokoneの次に買おうと思っていた候補なのですが、どうしても新品のパッケージ版が欲しかったので、色んなサイトを行ったり来たりして探してました(パッケージ版は結構前に販売終了してます)。

 で、結局見つからずにDL版を買うという(笑)。

 

その性能やいかに

 さて、ライブラリの方の性能ですが、厚みのある大人びた声です。これまたVOCALOIDには珍しいタイプ。

 手持ちだと紲星あかりに近い感じ。あっちは発音よし、AHS間クロスシンセシス可能と何から何までガチ性能なのですが、LUMiはそれと比べると発声の面でやや使いづらく、またクロスシンセシス先のない単独ライブラリなので、性能面ではやや劣る印象。

 ただアイドル然としていない大人しいライブラリは結構貴重なので、そういう意味では一定のポジションを獲得してます。

 声の性質上バラードやコーラス向きです。VOCALOID SHOP公式の「バラードの歌姫」という売り文句は伊達ではないですね。

 

 

所持人数がヤバい

 さて、ここからはLUMiとはあまり関係のない話ですが、手持ちのVOCALOIDの人数が28人とエラいことになってます(笑)。

 確か世に出ているVOCALOIDの人数(販売終了含む)が87人だったはずなので、約3分の1を持ってることになります。ホントなんでこんなに買ったんだろ……。

 日本語/英語、男性/女性とバランス良く揃えてきたのと、個人的に欲しいライブラリは一通り揃えてしまったので、VOCALOIDでこれ以上ライブラリを増やすことはないかもしれません。

 今後のYAMAHAの動き次第ではVOCALOIDが過去のコンテンツとなる可能性は十二分にありえるので、CeVIOや新Piapro Studioなど他の合成音声コンテンツもしっかり追っていきたいところです。