作詞/らでぃ猫 作曲/沖津 海松
例のごとくピアプロで応募、採用されたもの。作曲は沖津 海松さん。
曲を聴いた瞬間にビビッときまして、タイトルはすぐに決まりました。「これしかないわ」という感じ。事前に同じタイトルのボカロ曲があることも知っていたのですが、どうしても変えたくなかったのです。
競争率がそこそこ高かったのですが(と言っても10人くらい)、これは採用されるだろうなあとタカをくくっていたら(笑)、ほんとに採用。
詞を書くときに、もちろんある程度のイメージは決めているわけなのですが、言葉遣いや表現、具体的に「こういう言葉を入れよう」と思うことは、実は曲の2,3箇所程度で、あとは正直適当だったりします。なんでもいいという意味ではなく「こういう音にしよう」と決めてから、適当な言葉を当てはめる、そういう作り方です。
細部まで具体的な描写やストーリーを作ってしまうと、大体の場合うまく音に乗ってくれない。無理やり乗せた時の違和感たるや、イチゴケーキに剥き甘栗が乗っかっているようなものです。「コーヒーに砂糖を入れますね」と言われてキャラメルソースをこれでもかとぶち込まれるようなものです。非常に騒がしくなるというか、ややこしくなるというか、とにかく腹だたしい。
で、音を合わせて伝えたいことを伝えるとなると、どうしても平易な言葉遣いになります。難しい言葉を入れづらくなります。しかしそれでいいんです。
別に知識自慢をしたいわけでも、高尚な比喩が欲しいわけでもないんです。伝えたいことを、ただ伝える。歌は本来そういうものだろうと。
そういう意味で、今回の作詞は非常にうまくできたなと、個人的には納得しております。