皆さまこんにちは、玄川静夢です。今回はスピ-カ-に関するお話。
先日、実家から古いスピーカーを拝借しました。
SP-MXMD550。今はなき日本ビクター株式会社(Victor)が制作したMDコンポ……のスピーカーです。正確な時期は忘れましたが、私が小さな頃に購入したものなので、少なくとも20年程度はたっていると思われます。
本体は長年の使用でついにお陀仏してしまったのですが、スピーカーは問題なく動作し、このまま押し入れに封印するのももったいない話だったので、持ち帰ってきました。
MDが主流だった時代、大きな3Wayスピーカーはある種のステ-タスのようなものだったらしく、生産コストがかかるにも関わらず様々な会社がこぞって生産していたとか。現在はスピ-カ-自体のサイズががどんどん縮小傾向にあり、国内でそのようなスピーカーを作っても全く売れないそうです。
まあ、今時はスマホやウォークマンなどの「場所をとらず気軽に音楽を聴くことができるデバイス」が主流ですし、でかいスピーカーで仰々しく聴くような音楽なんて流行りませんしね。
さてこのスピーカーですが、私のPCに接続して、普段使い用のスピ-カ-として使用することにしました。オーディオ目的でのスピーカーはすでにモニタースピーカーを所持しており、そちらは音楽再生専用で、PCでの動画再生やゲーム用にもう一つスピーカーが欲しいと思っていたのです。
古いスピーカー用のオーディオアンプを所持しているので、PCのオーディオジャックから直接つなげてみましたが、これがまあひどい。ボリュームをあげるとガリが鳴るわ、オンボードのノイズが乗るわ、時々片方のスピーカーから音が聞こえなくなるわ。スピ-カ-自体はそんなに悪くはないのに音もよくありませんし,これだからオンボードは……。
というわけで,格安のUSB-DACを買ってきました。PCとアンプの間につなげる代物で、音の処理をPC内部のオンボードではなくこいつに任せることで、ノイズのないきれいな音を出してくれます。
今回はオーディオ目的ではないのでコスパ重視です。
接続してみたところ、確かに音の解像度は上がったのですが、なぜか低温がぼやける……。直径14cmのでかいウーファーを装備しておいて、この音ではあまりにも情けない。
ここでボードとインシュレーターを忘れていたことに気付きました。
以外と馬鹿にしている人が多いのですが、スピーカーを置く台と、スピーカーに対する接地面積というのはとても重要です。土台は重ければ重い(密度が大きい)ほど共振を少なくし、それによるノイズを減らします。またスピーカーの接地面積は少なければ少ない程良く、音の解像度がさらに上がります。
どれだけよいスピーカーを持っていても,それをカラーボックスの上に直接乗せているようでは意味がないという……先ほどまでの私のことです。共振しまくりです。アホです。反省してます。
とはいえ、オ-ディオ専用のボードやインシュレーターはぼったくりかと思うほど高い製品が多く、なかなか手が出せないのが現状。
じゃあ、簡単に自分で作ってみましょう。
というわけで、平日の昼間に某ホームセンターで購入してきました。
・御影石(20×20×3cm)×2
・袋ナット(ステンレス)×6
・耐震シート(6枚入り)
合計1500円なり。
まずは雨ざらしになって汚れていた御影石をブラシで洗います。片面だけ鏡面加工になっていたので、そちらを床側にします。
その上に耐震シ-トを正三角形の形になるように敷き、さらにその上に袋ナットを置きます。
はい完成。1500円でオ-ディオボ-ド&インシュレ-タ-ができました。あとはこれをスピ-カ-の下に敷くだけ。
注意点としては、不安定なので必ず地震による落下対策を行っておくこと。ちょっとした揺れでスピ-カ-が落下し、床に穴があいたりスピ-カ-がお陀仏しても私は知りません。子供用の反発マットなどを床に敷いておくといいかもしれません。
さっそくPlayPcmWinで再生。見違えるほど音がよくなりました。やはりデカいだけあって低温がやや強めですが、普段聴きには十分だと思います。
ちなみにこの環境を実家の家族に見せてみたところ「その道の仕事をやっているわけでもないのに、気持ちが悪い」「無駄に立派で気持ち悪い」「キモい」などのご意見をいただきました。すばらしいご意見ありがとうございます。
玄川静夢の狭い六畳部屋がまた狭くなりましたとさ。めでたしめでたし。