「ノットイコール」公開

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 作詞/らでぃ猫 作曲/双葉 鱈

 作曲は以前「ロードライナー」でもお世話になった双葉 鱈さん。テーマは「平等の哲学」。

 制作の発端は双葉さんのツイートから。何かしらの哲学に関する意見と「そういう曲を作りたい」というつぶやきに反応して、私から作詞を提案したものです(ツイートのログが残っていないのでかなり曖昧ですが)。

 昨年の2月頃から制作を始め、イラスト募集・動画制作にかなりの時間をかけ完成した作品で、曲自体も何度かリアレンジされています。

 私の中でロックというと「色んなものに立ち向かう・挑む」というイメージがかなり強く、作詞をすると、歌詞や歌詞の中の人物がかなりラディカルな方向に突っ走ってしまうところがあります。もっと言うと、放っておくと色々はっちゃけてしまうので(笑)、中々方向の制御が難しいジャンルでもあります。

 「平等」という概念に対し、ある一人物の見解が詞の中で語られていますが「しょうがないでしょ」と開き直る元気があるだけまだましというもので、これを突き詰めるとそれこそ自ら破滅を選ぶ可能性が出てきます。

 多少の語弊はあるでしょうが、哲学というやつはある種の狂人がやる学問でして、普通の人間ならなあなあで済ませるところを、いやおかしい、あれはこうだなどと言って、理解できない領域までどんどん突き詰めていく。そうしてどん詰まりにハマって破滅するか、ある程度で踏みとどまって妥協するか、キチガイになるか、そのあたりに落ち着くわけです。

 結局、生きることとはそういう矛盾や「説明のできない曖昧な何か」に支えられて成り立っているもので、その「何か」を探求することもまた、詞の役割なのではないかと思うのです。

 関係のない話ですが「らでぃ猫」という名前は上記の「ラディカル」をもじってつけた名前です(笑)。ラディカル、なんだかいい響きだと思いませんか。