気が狂ったので……

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 こんにちは、玄川静夢です。

 最近どうも詞作の意欲が出ません。生活の無常を感じています。

 詞や詩を作っている時以外の時間は何をしているのかというと、常にPCモニターの前に座り、本を読んでみたり、音楽を聴いてみたり、ちょっとゲームをしてみたり、何も考えずにモニターの黒い画面をじっと見つめて一時間くらい固まったりしています(デスクトップの壁紙が無地の真っ黒画面です)。

 外に出る機会といえば仕事の時くらいでして、それ以外の時間は大抵PCの前で座っています。PCを触らないときでもPCの前に座っています。部屋が六畳一間の狭いマンションなので、定位置が決まってしまうんですね。

 仕事の際には表情と、仕事仲間に対する態度(性格)をうわべだけ作ります。目が極端に悪いので、顔のバランスが変わってしまうほどのメガネをかけます。耳がそんなに良くない(恐らく感音性難聴の類い)ので、よく人の話を聞き返しては怒られます。「キチガイ、キチガイ……」と心の中で呟きながら黙々と仕事をし、定時になったら帰ります。そしてまたPCの前で自分がフリーズします。

 そんな感じの生活がもう数年程度続いておりますが、私は元気です。気持ちだけは。

 そんな風に生活をしていると、どうも私は気が狂っているのではないか……と考えることがあるのです。気違いは自分のことを理解できていないから気違いなのか、はたまた自覚しているからこそ気違いなのか……。

 精神障害や発達異常に関する本・情報を漁ったりしている内、この行為こそ気が狂った人間のやることではないかと思いはじめました。自分の気が狂っていることを自覚する前からすでに、私は気が狂っていたのかもしれません。

 そしてそのことを自覚した今この瞬間から、私は「気が狂いました」。

 絵を描くことにしました。

 先に言っておきますと、私は今までの人生で絵を描いた経験がほぼありません(デジタルでの画像編集なんかはよく使っていますが)。

 学校の授業では図工で絵を描いたことがあったと思いますが、のろまな私は授業の一時間で想像のすべてを紙に描くことができず、かと言って翌日や数日後となると、描こうと思っていた絵の内容をすべて忘れてしまっているので続きを描くことができず、しかし先生には何かしら提出しなければならないので「1時間以内に描けるラクガキ」をささっと書き、残りの時間はバレないようにぼーっとしてるか、寝てるかしていたのでした。

 写真の画材はそのほとんどを100円ショップで購入してきました。

・パステル(基本色・蛍光色)
・フライ用の網
・綿棒
・化粧用パフ
・練り消しゴム
・消しゴム
・マスキングテープ
・指サック
・スクラップ帳
・色画用紙

 いわゆる「パステルアート」と呼ばれるものをやってみたかったのです。

 制作に必要な道具や画材、鮮やかな色味と柔らかい光のアートを見て「面白そうだな」と思いました。「そういうものを自分も作りたい」という意味ではなく「もっと違うものが作れそうだな」という意味で。

 早速試しに描いてみることにしました。あまり大きいと時間が掛かるので、ハガキサイズくらいの画用紙です。何を描こうか迷いましたが、とりあえず手軽に掛けそうなものということで「卵」をイメージして……。パステルの扱いは勿論初めてなので、まずは指で描こうかと。

 普通に描いてもつまらないので、黒画用紙に描くことにしました。楕円形の白くて丸い物体を描くだけではつまらないので、なにかこう前衛的なものを、衝動に任せて……。

 結果、こうなりました。

 「Jealousy egg」

 なあにこれえ。

 閲覧注意の画像にありそうなよくわからないものが出来上がりました。コの字型に黒い線が出ていますが、これは元々紙についていた跡です。

 印象画と呼ぶにはあまりにもお粗末なので、もう一枚描くことにしました。

 次は図形を描こう。三角形がいいな。ビビットな発色で、二つの三角形を対照的に描こう。こう攻撃的に……。

 その結果がこちら。

 「ゼンとアク」

 これはひどい。

 どうやら私の画力と絵心は小学生で止まっているようです。しかもダメな方向で。

 色画用紙なんか使うからこうなるのでしょう。想像に任せて描きなぐるからとんでもないものができるのでしょう。

 というわけで、次は「シャボン玉」を描くことにしました。白の画用紙で、もっと明るい発色の色を使って。

 結果がこちら。

 「森のばぶる」

 そこそこ?いい感じになったかもしれません(こちらはnoteにも投稿しています)。

 パフを使う・画用紙で型を抜く・塗った色の上に白を塗ってぼかす、など色々やってみました。完全に初心者丸出しです。

 ちなみに私は一枚目がいちばん好きです(冗談ではなく本気で)。

 ということで、休日を使って初めて絵を描いてみた、というお話でした。