カメムシのうた

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そよぐ風の心地よい
うららかな午後でした
みどりの葉が舞うように
カメムシが死にました

よそ見をして気づかずに
おもいきりふんづけて
床と靴にはさまれた
カメムシは死にました

鼻についたそのにおい
嗅ぐほどにえげつない
なにも道のまんなかを
這うこともなかろうに

どんな鳥も食えまいと
かたくなに守ってる
殻の中身ぶちまけて
カメムシは死にました

知らん顔で歩いてる
カメムシをふむように
生きることの歯がゆさを
おもいきりふんづけて

大事なものなくしては
悲しんでいませんか
つもりつもる思いさえ
潰してませんか

そよぐ風の心地よい
うららかな午後でした
みどりの葉が舞うように
なんとなしにしらずしらず
カメムシは死にました