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何か一つ
こぼれ落ちていくものがあるとする
何でもいい

それが足元で弾けた時の音を
覚えていられるだろうか

これから先
一つづつ 一つづつ
何かがこぼれ落ちていって
その数だけ私は
大切なものを忘れていってしまうのだろうか

今も雫が
服の裾から 滴り落ちている