瞬間の詩 31~40

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雨にうたれて、
「おはよう」って言う
自分が好きだ。


君に渡すクッキーがない。
君がチョコレートをくれなかったから。


「銀河はどこにいたって、ただの銀河さ。でも人間は地球以外の場所にいると、人間じゃなくなるのさ」
男は紅茶を飲みながら宇宙の話をする。洗練された無駄のない、だけどひどく無駄な話。
嘘を言葉で塗り固めたら、午後のティータイムは大盛り上がり。覆い隠すということも、一つの真実なのだろう。


幸せはいつも、
苦しみの一歩手前にある。


辛いだとか、悲しいだとか、苦しいだとか、
そういう類の感情を和らげる特効薬みたいなものを、
僕はまだ知らない。

自分の心の拠り所は一体どこにあるのか。
自分を慰めてくれる優しい人は一体どこにいるのか。
泣きそうになって探すけれども……。

実はそんなものはどこにもないのだと、
泣き出してから気付く。

結局、書き続けるしかないんだよ。
書き続けなければ、自分の世界は救われない。


お湯を注げばやってくる
3分くらいでやってくる

割り箸一番
あとのぜ二番

タバスコ ゴマ油 マヨネーズ
気まま自由にゆうゆうと

乾食の感触
そんな間食を完食

スープもしっかり飲み干して

添加物?いいえ
塩分?いいえ
発ガン性物質?いいえ

「美味しい」んです


柄にもなく誕生石とやらを買ってみたんだ。ペリドット――太陽の石。
石言葉は「平和・安心・幸福」。オカルトでも信じてみたいと思ったんだ。それが何かの糸口になるのなら。
でもどれだけその力を信じてみたところで、幾重にも覆いかぶさった僕の仮面を、綺麗に割ることは出来ないだろうけどね。


人は皆主張したがる。誰かに自分のことを評価して欲しいから。
そりゃあ頑張るに越したことはない。私だって「もっと人気が欲しいよぉぉ」とか思うのだけれど、背伸びして掴んだ鉄棒を、いつまでも掴んでいられるとは思えない。
私は鉄棒ではなく、空を見ることにした。高さを気にしないことにした。


今日は4月1日。4月1日であること以外、特に何もない日だ。
世の中はエイプリルフールだなんだと言っているが、私にとって嘘をつくのは日常茶飯事なのでどうでもいい。むしろ4月1日でなければ堂々と嘘をつけない人達はちょっと可哀想だ。
嘘は常に生きている人々の心の奥底に鎮座している。


物事は常にトレードオフだ。何かを得ようとすれば別の何かを失う。逆に何かを失えば別の何かを得ることが出来る。失うことに戸惑っているそこのキミ。解決方法は実にシンプルだ。
いらないものを誰かにあげればいい。捨てるように与えればいい。そのうち誰かが捨てるように大切な何かをくれるだろう。