「中学校の店売り販売」2016/7/21

シェアする

Dream

 私の通っていた中学校は、校舎の一階に多目的室があった。学校のグラウンドに対して縦向きに校舎が面しており、その校舎の一階、一番近い教室が多目的室である。ドアを開けて右を向けばすぐに茶色い土がある。水飲み場も近くにあるので、それなりに人通りが多かった。

 私は多目的室で、当時のクラブ活動のメンバー複数人と商品の品出しをしている。何を売っているのかは分からないが、在庫の確認をしている。上履き入れを商品棚に見立てて商品を陳列している。

 お客さんがやってきた。「331、332、それから334をください」

 私は商品棚からその番号を必死に探したが見つからなかった。メンバーに「どこにあるか知らないか」と訊くと「もうとっくに渡し終えた」と言う。「お前が遅すぎるから、ついでにU-20も渡しておいた」何のことだかさっぱりわからなかった。

 彼らは私の作業効率の遅さが気に入らないらしく、一連のやり取りで嫌悪的な空気になってしまった。「お前のせいで俺が怒られた」と、メンバーの一人が私に怒っている。謝るしかなかった。

 腹が立つから、気晴らしにサッカーやろうと彼らが言う。「サッカーやりたい人、手ェあげて」私はメンバー二人に右手を捕まれ、無理矢理手を挙げさせられた。

「よし、じゃあシュート練習をやろう」と一人が提案する。ゴールキーパーは私である。背筋が凍りつくのを感じて、その場から走って逃げ出した。

Real

 詞が書けない。執筆用のノートPCに手が出ない。作詞募集のサイトを覗くことが億劫になっている。

 言葉が離れていく。頭の中で詞に対する憧憬だけが膨らんでいく。できもしないのに「できる」と言っている私がいる。

 なんとなく、空が好きだ。青色の空が好きだ。見ているだけで済む空が好きだ。雲があって、もしかしたら泳げるかもしれないと、そんな気がしてくる空が好きだ。

 そこにいるだけでいい。そこにあるだけでいい。何も足さず、何も引かず、音のないままの空がいい。

 何もしていないと、本当に穏やかになってくる。不思議だ。