水風船

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ココロとはつまり
ゴムでできた水風船みたいなものだ

本物との違いは
小さな穴が空いているか
そうでないか

ほんの少しだけ丈夫か
そうでないか
ただそれだけ

そして その小さな穴から僕は
涙や笑顔や不満や怒りを
ほどほどに垂れ流している

呪いの言葉が出口を塞いで
どうしようもなくなってしまった日は

くすぶっている小さな孤独を
広がった道路の上に落書きしてみる

道路の上では
僕は自分から弾けて
水溜まりになることができるからだ

「誰からも必要とされていない自分」
というものを想像するとき

僕はいつも
点と線になって
水溜まりの中を泳いでいる

沢山の点と線が集まって
モノを作り
カタチを作り
ココロを作り

そうして 誰かの役に立つ何かが
できればいいのにな と思う