水のない孤島にも鐘は鳴る

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作詞作曲/玄川静夢


歩むばかりの街に疲れて
思い出だけの旅をする
夜まとう空 緑のベンチ
行くあてのない潮騒を聴く

優しい嘘はもういいのよ
一人が怖くて一人になった
きっと私は私ではない
他の私を探している

ありふれた世界でも花は散る

形だけでも幸せであれと
音をなくした君は言う
そのうち朝が迎えに来て
一つの唄を隅に追いやる

海のほとりで少し休もう
誰かが急かすわけでもないし
丸い夢月が小波に落ちて
私は深いため息をする

水のない孤島にも鐘は鳴る