秋空

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作詞/らでぃ猫 作曲/たかろん


懐かしい声がしたよ この胸の奥の方から
慌てて後ろを振り向くけど
秋の風が街並みを照らしてく
思い出の君の顔はいつまでも笑っているね
涙をこらえて俯くのは
後を追いかけてしまいそうだから

道を間違えないように 前を向いて歩いていても
足下の小石につまづいてしまう

静かにただ木々は色めく
景色を鮮やかに染めて
赤く揺れる枯れ葉が
そっと舞い落ちて 手のひらに触れて
さらりこぼれてく

待ちわびた恋の季節 切なさの匂いがする
今年のあなたは冷たいねと
頬をすり寄せて 見上げれば秋空

優しさは折り紙だね この胸を包むように
全ては形を変えていくよ
夢も愛もいつの日か飛んで行く
だけどまだここにいるよ 幸せはここにあるよ
二人で過ごした ほんの少しの
時を今は暖めていきたい

ずっと寂しくないように 同じ場所で暮らしていても
一人きりの朝はとりとめもなくて

静かにほら 木々が鳴いてる
心を慰めていくよ
肩に差した光を
そっと抱き寄せて 手のひらに乗せて
今日も生きていく

懐かしい声がするよ いつまでも笑っていてね
そのうちどこかでまた会えるよ
思い出はいつも 見上げれば秋空